家中茂の島旅日記

つづき

2010年05月02日
よく揃えてから書き始めればよかったのですが、
もうひとつ重要な本がありました。

K大野晃『山・川・海の環境社会学−地域環境にみる人間と自然』文理閣 2010年4月10日
大野さんは、「限界集落」という言葉を、高知の農山村を歩くなっから考えつきました。2年ほど前、こんな話をききました。山(森)が荒れている。水が枯れ始めてる。
−当時、田んぼの水が足りないという話があちこちで聞かれました。しかし、大野さんがおっしゃっていたのはそのことではなく−
水がないと、山村では住めない。防火用水がないからだ。
−そうか、村にいくと、防火用水(池や消火栓)は目に入ってはいましたが、消火のための水の確保の重要さについて、そこまで受けとめてはいませんでした。
大野さんも執筆されている『年報村落研究』第45集『集落再生−農山村・離島の実情と対策』(農文協 2009年10月刊)という本の編集にかかわらせていただきました。
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またまたつづき

2010年05月01日
もうひとつ、贈っていただいていたのがありました。

J沖縄県竹富町教育委員会『竹富島波照間島伝統的建築物群保存対策調査報告書−波照間島の民家と歴史的集落景観−』2009年3月

竹富島の前与那国家の解体修理にかかわっておられた村田信夫さんから。波照間も伝建地区に向けて取り組みがなされているようです。20年余り訪ねていませんが、機会があればこんどぜひにと思います。
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寄贈本つづき

2010年04月30日
今日もう1冊、本を贈っていただきました。

I宮本成美『まだ名付けられていないものへ または、すでに忘れられた名前のために』現代書館 2010年4月24日刊

宮本さんは、私が水俣へかよう機縁をつくった人。砂田明一人芝居「天の魚」全国勧進公演の影のプロデューサー。

5月1日は、水俣病公式確認の日。
この写真集のさいごのページには、
「2009年7月15日、水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法公布、同日施行。国が、チッソ分化社を認める。」
と記してあります。
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寄贈本

2010年04月29日
この季節になると、いろいろな方がこれまでの成果を本にされ、贈ってくださることがあります。

いただいて感謝するとともに、おおいに刺激を受けたり、学んだり。
御礼の意味込めて、リストを紹介すると・・・


@熊本一規『海はだれのものか−埋立・ダム・原発と漁業権』日本評論社 2010年2月15日刊
Aケン・ビンモア=訳・解説 海野道郎・金澤悠介『1冊でわかる ゲーム理論』岩波書店 20103月26日刊
B福永真弓『多声性の環境倫理−サケが生まれ帰る流域の正統性のゆくえ』ハーベスト社 20103月31日刊
C青木康容・田村雅夫編『闘う地域社会−平成の大合併と小規模自治体』ナカニシヤ出版 2010年3月31日刊
D香月洋一郎『フィールドに吹く風−民俗世界への覚え書き』雄山閣 2010年4月5日刊
E金菱清『体感する社会学』新曜社 2010年4月15日
F野村敬子『語りの廻廊−聞き耳の五十年』瑞木書房 2008年10月10日
G花崎皋平『おたるとみおか滴滴詩録』 2009年5月15日
H「吉田民人先生を語る会」呼びかけ人一同編『吉田民人先生の想い出』 20103月22日

@の著者、熊本さんは、真南風の出資者のお一人。白保サンゴ礁の埋立問題のときは、漁業権や公有水面埋立法について、ほんとうに多くを学び、お世話になりました。
白保で、漁業権をどう理解したらよいかわからないところが出てくると、熊本さんにお尋ねし、するとその答えは、白保の人たちが直感的に選択している答えと一致するのでした。漁業権は海の入会を法的に追認したということが、そのことをもっても実感されました。
Aは、翻訳者の海野さんからの贈っていただいたもの。社会人入学していたときに、数理社会学の集中講義を大学院で受けました。もちろん学部の講義。海野さんは、環境社会学の創設者のお一人で、環境社会学会長もつとめられました。合理的選択理論や社会的ジレンマ論を彫琢しています。
Bの福永さんは、環境社会学会でのはじめての報告の時に、私が感心していたことを覚えていて、学位論文を本にしたのを贈ってくれました。環境倫理学。
Cは、いま「瀬戸内・中国山地の農林漁業地域に住まう女性・若者・高齢者の生活に関する経験的研究」(通称「海山科研」)を一緒にやっている岡山大学の藤井和佐さんたちが、自治研究会の成果として出版したもの。
D香月さんは、宮本常一さんのお弟子さんで、この本も、宮本民俗学から学んだことと、そこからはみ出ていく自分自身の民俗学について語っている。章のタイトルにも、「おい、歩いてみんかい」「どうして肩に力がはいるんじゃい」と、宮本常一の言葉がつかわれている。第4章は、私が沖縄大学地域研究所にいたときに企画した、連続シンポジウム「方法としての沖縄」での講演、そして、その成果を出版した『地域の自立 シマの力』に寄せていただいた論考をもとにしたもので、その経緯から贈って下さったと思います。
Eの金菱君は、関西学院大学・鳥越ゼミの後輩。たいへん優秀で、いま東北学院大学の教員。これまでの社会学の講義ノートをまとめたもの。編集は、新曜社の小田亜佐子さんでたいへん信頼できる編集者。
Fは、著者からの贈呈ではなくて、その出版編集をした小林基裕さんから、4月半ばにお会いした時にいただいたもの。昨年、竹富島の景観論の本を出したときに差し上げたので。瑞木書房は、全国竹富島文化協会の機関誌『星砂の島』の発刊や、同協会編集による種子取祭台本集などを出版している。
Gは、3月に小樽を訪れた際に、花崎皋平さんにお目にかかり、そのあと、ご自身の詩を本にしたのを贈ってくださった。みちよさんとは「ベ平連」時代から信頼を築いている。そのお仕事や生き方の姿勢から多くを学ばせていただいてきたし、さらに多くを学び吸収したいという方です。
Hは、社会学者の吉田民人さん(昨年10月に御逝去)の、京都大学時代や東京大学時代の教え子が、追慕の念から「吉田民人先生を語る会」を催したのを機に編集・発刊された文集。私も一文寄せています。
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しだれ桜

2010年04月09日
一昨日、岩井窯を訪ね、気にいった徳利を手に入れました。夜はまだ冷えるので燗酒が恋しいから。
そこから車で15〜20分ほどのところに、立派なしだれ桜があるとのこと。前日に花見にいってきたそうです。その日は曇天でしたが、せっかくの機会だからいってみることにしました。
長い蒲生トンネルを越えると、但馬。因幡とはちがった趣の山々や村のたたずまい。自分の車で但馬へ入ったのは初めてで、惹かれるものがありました。
ほとんど人もいない寺に、見事な、しだれ桜の巨木がありました。

昨日は、うってかわっての上天気。これほど晴れ上がることもあろうかと思うくらい。午後4時近くまで鹿野にいたのですが、思い切ってアクセルを踏みました。翌日(つまり今日)にと思っていても、同じ天気が続くという保証はないし、ましてや今年を外して、同じ花の時期にどこにいるかもわからない。

そして、泰雲寺のしだれ桜
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鹿野往来交流館

2010年04月03日
今日は、鹿野往来交流館の竣工式でした。
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鹿野は、鳥取に来てから知った町です。ひと言でいえば「町衆」の心意気のある町。「鹿野祭に似合う町並み」を合い言葉に、景観まちづくりに取り組んできました。その担い手の中核が、NPOいんしゅう鹿野まちづくり協議会です。http://www.shikano.org/
もちろん、各町内の取り組みも熱心で、街並み環境整備事業を入れるときは、町内の一軒一軒から同意をとっていきました。

鹿野では、「鹿野祭の似合う町並み」が整うにつれて、こんどは、その町並みにふさわしいイベントをおこなうようになりました。たとえば、いんしゅう鹿野盆踊り、虚無僧行脚など。

今日竣工した交流館には、整備検討委員長としてかかわってきました。お披露目の後は、町内の方々の太鼓や、鹿野祭の雅楽、獅子舞が盛り上げます。
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来週末はいよいよ鹿野祭です。
今宵は夜桜の下、獅子舞の稽古に若連中が取り組んでいました。
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地域環境学ネットワークの起ちあげ

2010年04月01日
2010年度ブログ第一報です。

このブログでは、真南風の活動そのものというより、真南風という企業体(社会企業)を起ちあげてきたコンセプトの源のひとつである、私の活動について紹介していきたいと思います。
活動といっても、おおげさなことではなく、日々感じたこと気づいたことを、訪ねた土地のようすとあわせて、みなさんに紹介できたらと思っています。

このブログ、実は、昨年9月の開設でした。そこで、9月からの日々の動きをご紹介しようと思っていたのですが、とにかく動き回っていて、なかなかブログのためにパソコンの前に座ることができずにいました。

この半年間のことも、おいおい振り返りながらご紹介したいと思います。


さて、今日の話題は、「地域環境学ネットワーク」の起ちあげ。
具体的な詳しいことは、次の機会にまわしますが、
2年ほど前から、仲間と準備をしてきて、3月31日付で起ちあげました。
次のHPをご覧になって下さい。
地域環境学ネットワーク http://www2.nagano.ac.jp/sato/network_localscience/index.html

このネットワークには、真南風設立につながった、白保の取り組みも加わっています(WWFジャパン白保サンゴ礁保護研究センター)。そういえば、このセンターが設立されて今年は10周年。4月11日には、加藤登紀子さんらを招いて記念の集いがあるそうです。

それから、私がかかわっているところでは、恩納村漁協のサンゴ礁再生の里海づくり、慶良間(座間味、渡嘉敷)のサンゴ礁保全利用のエコツーリズム推進、そして、森の健康診断・森の聞き書き・木の駅事業(→これは直接というわけではありませんが、こんど鳥取で新たにプロジェクトを起ちあげました)。

このネットワーク発起人の方々のなさっていることは、どれもこれも「目を見張る」取り組みです。
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家中茂プロフィール

2009年08月24日
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1954年・・・・・東京生まれ。

1982年・・・・・東京大学文学部卒業。

1980年・・・・・砂田明一人芝居『海よ母よ子どもらよ/天の魚』(原作:石牟礼道子、紀伊国屋演劇賞特別賞受賞)の舞台監督として全国勧進公演に同行。

1983年・・・・・石垣島白保の海や人に魅せられ、サンゴ礁の保護運動に参加。

1987-1989年・・・石垣島で家族と暮らす。

1994年・・・・・「食と工芸・真南風」設立に参画。

2000年・・・・・関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。

2001-2005年・・・沖縄大学地域研究所。島々のフィールドワークに力を注ぐ。

2005年〜・・・・鳥取大学地域学部。
posted by 真南風 at 00:42 | 日記
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