家中茂の島旅日記

寄贈本

2010年04月29日
この季節になると、いろいろな方がこれまでの成果を本にされ、贈ってくださることがあります。

いただいて感謝するとともに、おおいに刺激を受けたり、学んだり。
御礼の意味込めて、リストを紹介すると・・・


@熊本一規『海はだれのものか−埋立・ダム・原発と漁業権』日本評論社 2010年2月15日刊
Aケン・ビンモア=訳・解説 海野道郎・金澤悠介『1冊でわかる ゲーム理論』岩波書店 20103月26日刊
B福永真弓『多声性の環境倫理−サケが生まれ帰る流域の正統性のゆくえ』ハーベスト社 20103月31日刊
C青木康容・田村雅夫編『闘う地域社会−平成の大合併と小規模自治体』ナカニシヤ出版 2010年3月31日刊
D香月洋一郎『フィールドに吹く風−民俗世界への覚え書き』雄山閣 2010年4月5日刊
E金菱清『体感する社会学』新曜社 2010年4月15日
F野村敬子『語りの廻廊−聞き耳の五十年』瑞木書房 2008年10月10日
G花崎皋平『おたるとみおか滴滴詩録』 2009年5月15日
H「吉田民人先生を語る会」呼びかけ人一同編『吉田民人先生の想い出』 20103月22日

@の著者、熊本さんは、真南風の出資者のお一人。白保サンゴ礁の埋立問題のときは、漁業権や公有水面埋立法について、ほんとうに多くを学び、お世話になりました。
白保で、漁業権をどう理解したらよいかわからないところが出てくると、熊本さんにお尋ねし、するとその答えは、白保の人たちが直感的に選択している答えと一致するのでした。漁業権は海の入会を法的に追認したということが、そのことをもっても実感されました。
Aは、翻訳者の海野さんからの贈っていただいたもの。社会人入学していたときに、数理社会学の集中講義を大学院で受けました。もちろん学部の講義。海野さんは、環境社会学の創設者のお一人で、環境社会学会長もつとめられました。合理的選択理論や社会的ジレンマ論を彫琢しています。
Bの福永さんは、環境社会学会でのはじめての報告の時に、私が感心していたことを覚えていて、学位論文を本にしたのを贈ってくれました。環境倫理学。
Cは、いま「瀬戸内・中国山地の農林漁業地域に住まう女性・若者・高齢者の生活に関する経験的研究」(通称「海山科研」)を一緒にやっている岡山大学の藤井和佐さんたちが、自治研究会の成果として出版したもの。
D香月さんは、宮本常一さんのお弟子さんで、この本も、宮本民俗学から学んだことと、そこからはみ出ていく自分自身の民俗学について語っている。章のタイトルにも、「おい、歩いてみんかい」「どうして肩に力がはいるんじゃい」と、宮本常一の言葉がつかわれている。第4章は、私が沖縄大学地域研究所にいたときに企画した、連続シンポジウム「方法としての沖縄」での講演、そして、その成果を出版した『地域の自立 シマの力』に寄せていただいた論考をもとにしたもので、その経緯から贈って下さったと思います。
Eの金菱君は、関西学院大学・鳥越ゼミの後輩。たいへん優秀で、いま東北学院大学の教員。これまでの社会学の講義ノートをまとめたもの。編集は、新曜社の小田亜佐子さんでたいへん信頼できる編集者。
Fは、著者からの贈呈ではなくて、その出版編集をした小林基裕さんから、4月半ばにお会いした時にいただいたもの。昨年、竹富島の景観論の本を出したときに差し上げたので。瑞木書房は、全国竹富島文化協会の機関誌『星砂の島』の発刊や、同協会編集による種子取祭台本集などを出版している。
Gは、3月に小樽を訪れた際に、花崎皋平さんにお目にかかり、そのあと、ご自身の詩を本にしたのを贈ってくださった。みちよさんとは「ベ平連」時代から信頼を築いている。そのお仕事や生き方の姿勢から多くを学ばせていただいてきたし、さらに多くを学び吸収したいという方です。
Hは、社会学者の吉田民人さん(昨年10月に御逝去)の、京都大学時代や東京大学時代の教え子が、追慕の念から「吉田民人先生を語る会」を催したのを機に編集・発刊された文集。私も一文寄せています。
posted by 真南風 at 20:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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